『大会役員修養会(2010年6月15日~17日・静岡県浜松市)』 2010年6月13日
大会役員修養会には、全国から200名ほどの牧師・長老・執事及び宣教師が集まりました。
そこでは、講演や発題を出発点としながら、私たちの教派の課題についての自由な懇談がなされました。一つの教派が共に歩むためには、やみくもに議論するのではなく、理解や認識を深めながら意見の一致を見ていくことが、とても重要であろうと思います。その際に、互いを自分よりもすぐれた者として「聞く」姿勢を欠いたならば、とうてい建設的な話し合いは望めません。その意味では、教会会議において責任を果たすべく期待されている牧師・長老にとって、このような修養会は確かに修養の機会です。
今回の修養会で扱われた主題は以下のとおりです。
「教会職制」
「国内伝道」
「静岡盲人伝道センター」
「予算調整委員会」
「式文の改正」
「雀のお宿将来構想」
「教会職制」は吉田隆牧師(仙台教会)の講演でした。
日本キリスト改革派教会は、6年後に70周年を迎えようとしています。まもなく創立者や創立者の志や熱意を肌で知る世代がいなくなるという指摘がなされました。確かに教派を形成したほどの志や熱意に触れたということには、大きな意味があると思います。それは教会の具体的な歩みを無意識のうちに方向付けてきたことでしょう。しかし、これからは改めて基本的な「なぜ」を自分たちで考えていかなければならないという問題提起でした。何のための長老主義なのか?長老とは何なのか?など。
全体の中で「国内伝道」が最も大きな主題でした。
全体の3分の1ほどの時間が、このことのために用いられました。これは札幌伝道所と深い関わりのある主題です。今後の大会的な規模での伝道をどのようにしていくか、という議論です。今までに着手した六伝道所のうち一つの伝道所は閉鎖され、一つの伝道所は一度休止し、今再開しつつあります。今までに教会独立にまで至ったのは、一教会のみです。札幌伝道所の伝道と教会形成がどのように進んでいくかは、今後の議論にとって大きな意味を持つことでしょう。もっと謙遜に主の御旨に従いつつ、伝道と教会形成に取り組む責任を覚えて、修養会から帰って参りました。牧師のみならず、教会員の方々も主に召されていることを御考えになってみてください。