『ウエストミンスター小教理問答 第7、8問』 2012年01月15日
問7 神の聖定とは何ですか。
答 神の聖定とは、神の御意志の熟慮による永遠の決意です。
これによって神は、御自身の栄光のために、すべての出来事をあらかじめ定めておられるのです。
問8 神はその聖定を、どのように実行されますか。
答 神がその聖定を実行されるのは、創造と摂理の御業においてです
「神の御意志の熟慮による永遠の決意です。
これによって神は、御自身の栄光のために、すべての出来事をあらかじめ定めておられるのです。」
神の聖定は、この上なく賢明な御計画です。私たちの救いも含めて、すべてのことがこの御計画の中にあります。
「このイエスを神はお定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。」(使徒2:23、24)
「この方こそ、『あなたがた家を建てる者に捨てられたが、隅の親石となった石』です。」(使徒4:11)
また、人の自由な計画や思いも、偶然と見えるものもすべて、この御計画の中にあります。
「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。」(箴言19:21)
「くじは膝の上に投げるが、ふさわしい定めは主から与えられる。」(箴言16:33)
「神がその聖定を実行されるのは、創造と摂理の御業においてです。」
その御計画は、創造と摂理の御業において実行されます。そして、その御業を認めることこそ、神の御前では知恵です。しかし、人の前では残念ながら愚かなこととされるかもしれません。
「信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。」(ヘブライ11:3)
「本当に知恵のある者となるために愚かな者になりなさい。この世の知恵は、神の前では愚かなものだからです。」(第一コリント3:18-19)
これは学問的努力の軽視や否定ではありません。謙遜に多くのことを学んで神の御業をますます認めるのが、知恵です。
「ああ、神の富と知恵と知識の何と深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。」(ローマ11:33)