『ウエストミンスター小教理問答 問10』 2012年10月7日
問10 神は人を、どのように創造されましたか。
答 神は人を、男性と女性とに、知識と義と聖において御自身のかたちにしたがって創造し、被造物の支配を託されました。
神は人を、男と女に創造された。(創世記1:27)
先に創造されたのは、男性でした。
「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」(創世記2:7)
そして、女性は男性のあばら骨の一部から創造されました。
「人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。」(創世記2:20-22)
このことによって教えられているのは、互いの関係がいかに近いかということです。エバを見たアダムは言いました。
「ついに、これこそわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。これをこそ、女(イシャー)と呼ぼう。まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」(創世記2:23)
神の御前では、アダムがエバに対して誇る理由は何一つありません。主は、アダムを「塵にすぎないお前」と呼ばれます。(創世記3:19)それを思うなら、アダムもエバも神に対してへりくだるしかありません。しかし同時に、人は神の恵みによって創造された驚くべき存在です。
「わたしはあなたに感謝をささげる。わたしは恐ろしい力によって、驚くべきものに造り上げられている。」(詩編139:14)
人を男性と女性とに創造された神の恵みを認め合うことこそ、彼らにふさわしいことです。