『ウエストミンスター小教理問答 問11』 2012年10月14日
問11 神の摂理の御業とは、何ですか。
答 神の摂理の御業とは、神が、最もきよく、賢く、力強く、すべての被造物とそのあらゆる動きを保ち、治めておられることです。
すべてが、神のご支配の中にある
自然も・・・。
自然には、確かに自然法則があります。しかし、聖書は、そのような自然の奥に神の御意志と御手を見ることを教えます。
「主は天上の宮から山々に水を注ぎ、御業の実りをもって地を満たされる。」(詩編104:13)
「父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる・・・。」(マタイ5:45)
「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。」(マタイ6:30)
「その一羽(の雀)さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。」(マタイ10:29)
偶然も・・・。 さらに、私たちの生活には大小数え切れない偶然があります。
しかし、その偶然さえも、神の御意志と御手の下にあると、聖書は教えます。
「くじは膝の上に投げるが、ふさわしい定めはすべて主から与えられる。」(箴言16:33)
人間の意志も・・・。
また、人間はそれぞれの意志に従って自由に行動します。
しかし、ここでも聖書は、神の御意志と御手を見ることを教えます。
「主の御手にあって王の心は水路のよう。主は御旨のままにその方向を定められる。」(箴言21:1)
「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる。」(箴言16:9)
そして、キリストの十字架をめぐって、人々はそれぞれの意志に従って自由に行動しました。しかし、キリストがそのような死に方をして復活することが神の御心でした。(使徒2:23-24)
神の摂理を完全に理解することなどできません。
しかし、神の摂理があると知ることに、計り知れない慰めと励ましがあります。
すべての被造物とそのあらゆる動きを保ち、治めたもう神が生きておられます。
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」(ローマ8:28)