『ウエストミンスター小教理問答 問17』

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『ウエストミンスター小教理問答 問17』

『ウエストミンスター小教理問答 問17』 2012年12月2日

問17 堕落は、人類をどんな状態に落としましたか。

 答 堕落は人類を、罪と悲惨の状態に落としました。



 もっとも根本的な堕落とは?




 神との最初の関係から落ちてしまったことが、もっとも根本的な堕落です。最初の罪を犯したアダムとエバは、神を避け始めました。「その日、風の吹くころ、主なる神が園の中を歩く音が聞こえてきた。アダムと女が、主なる神の顔を避けて、園の木の間に隠れると、主なる神はアダムを呼ばれた。『どこにいるのか。』彼は答えた。

『あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから。』」(創世記3:8-10)

神との関係から堕落してしまったのです。



 この世の暗やみ・・罪と悲惨を誇るほどに



  暗やみの中では、何もかもはっきりしません。神との関係から堕落してしまった人間の状態は、暗やみです。罪と悲惨を悲しむどころか、誇ることさえ生じてきます。アダムから数えて七代目の子孫であるレメクは、自分の暴力を誇って、自分の妻や息子たちに次のように言いました。

「アダとツィラよ、わが声を聞け。レメクの妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。わたしは傷の報いに男を殺し、打ち傷の報いに若者を殺す。カインのための復讐が七倍なら、レメクのためには七十七倍。」(創世記4:23-24)

 そのような暗やみの中では、神に忠実に歩んでいる人々でさえ、道に迷うほどです。

「神はイスラエルに対して、心の清い人に対して、恵み深い。それなのにわたしは、あやうく足を滑らせ、一歩一歩を踏み誤りそうになっていた。」(詩編73:2)

「神に逆らう者の安泰を見て」、彼らをうらやましいと思ったからです。(詩編73:3)

しかし、暗やみがすべてではありません。ほんの少しの光でも見ることができれば、もはや暗やみではありません。堕落がもたらす罪と悲惨は次第に明らかになります。

「光は暗闇の中で輝いている。」(ヨハネ1:5)

「イエスは再び言われた。『わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。』」(ヨハネ8:12)