『ウエストミンスター小教理問答 第21問』 2013年1月13日
問21 神の選民のあがない主とは、どなたですか。
答 神の選民の唯一のあがない主は、主イエス・キリストです。
このかたは、神の永遠の御子でありつつ人となられました。
それで、当時も今もいつまでも、二つの区別された性質、
一つの人格をもつ、神また人であり続けられます。
あがない主がおられる。
自分の罪を本当に思い知ったとき、パウロはこう叫びました。
「わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを救ってくれるでしょうか。」(ローマ7:24)
求めたのは知識でも方法でもなく、自分を救ってくださる御方でした。聖書は、ただ唯一の御方を指し示します。
「神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです。この方はすべての人の贖いとして御自身を献げられました。」(第一テモテ2:5-6)
「どうすればよいか」を聞いて、自分で自分を癒せる人に医者は必要ではありません。同じように、「どうすればよいか」を聞いて、自分で悔い改めることのできる人に救い主は必要ではありません。
「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」(ルカ5:31-32)
神また人であるキリスト、完全なあがない主
キリストは神です。ほんとうにキリストを見た人は神を見たのです。キリストは、こう言われました。
「わたしを見た者は、父(なる神)を見たのだ。」(ヨハネ14:9)
「わたしと父(なる神)とは一つである。」(ヨハネ10:30)
キリストは人です。
だから、私たちに心から同情して悩み苦しみ、悲しむことがおできになります。それゆえ、ほんとうに私たちと一つになって、わたしたちを完全に救うことのできる御方です。
「この方は常に生きていて、人々のために執り成しておられるので、御自分を通して神に近づく人たちを、完全に救うことがおできになります。」(ヘブライ7:24-25)