『ウエストミンスター小教理問答 第23問』 2013年2月10日
問23 キリストは、私たちの贖い主として、どういう職務を果たされますか。
答 キリストは、私たちの贖い主として、預言者、祭司、王の職務を、へり下りと高挙とのどちらの状態においても果たされます。
油を注がれた者
キリストとは、「油を注がれた者」を意味します。キリスト(油を注がれた者)という呼び名によって、聖書は、三つの職務を思い起させます。
まず第一に、それは預言者です。
「主は・・・言われた。『わたしが油注いだ人々に触れるな、わたしの預言者たちに災いをもたらすな』と。」(詩編105:14-15)
「主はわたしに油を注ぎ、主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして、貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。」(イザヤ61:1)
そして、祭司です。
「彼らがこのように、油を注がれることによって、祭司職は代々にわたり、永遠に彼らに受け継がれる。」(出エジプト40:15)
さらに、王です。
「サムエルは油の入った角を取り出し、兄弟たちの中で彼に油を注いだ。その日以来、主の霊が激しくダビデに降るようになった。」(サムエル上16:13)
キリストこそ、預言者であり、祭司であり、王である。
注がれた油に続いて、その職務を果たすための知恵と能力を与える聖霊が、その人に降りました。旧約聖書に登場する王、祭司、預言者たちは油注がれた者です。しかし、それらの人々は皆、しばらくの間、役割を果たして消えていく影のようでした。
キリストこそ「彼が語りかけることには、何でも聞き従え」と言われて遣わされた最高の預言者です。(使徒3:23)
また、永遠の贖いを成し遂げられた大祭司です。(ヘブライ9:11-12)
そして、「王の王」です。(第一テモテ6:15)