『ウエストミンスター小教理問答 第28問』 2013年6月2日
問28 キリストの高挙は、どの点にありますか。
答 キリストの高挙は、次の点にあります。キリストが三日目に死人の中からよみがえられたこと、天に昇られたこと、父なる神の右に座しておられること、終わりの日に世をさばくために来られることです。
キリストは、どこまでも低く、このうえなく高く
キリストは低くくだって来られました。どれほど高い状態におられた御方が、どれほど低くくだってこられたのか、だれが理解できるでしょうか。
「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。」(フィリピ2:6-8)
そして、キリストは十字架の死に至るまで低くくだられた後、高く上げられました。
「神はキリストの名を高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。」(フィリピ2:9)
今や、もっとも高くあがめるべき名が示されました。私たちの間にどんなに重んじられている名があるにせよ、キリストの名よりも高くあがめられるべき名はありません。
「こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、すべての舌が『イエス・キリストは主である』と公に宣べて、父である神をたたえるのです。」(フィリピ2:10-11)
キリストはよみがえり、天に昇られ、父なる神の右に座しておられる
「神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。」(使徒2:24)
「神は、・・・キリストを死者の中から復活させ、天において御自分の右の座に着かせ、すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来るべき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれました。」(エフェソ1:20-21)
キリストは、世を裁くためにもう一度おいでになる
「ここにいる」「あそこにいる」と指し示すことはできませんが、キリストは世の終わりまでいつもわたしたちと共におられます。(マタイ28:20)
そして、
「天に行かれるのをあなたがたが(弟子たちが)見たのと同じ有様で、またおいでになります。」(使徒1:11)