『ウエストミンスター小教理問答 第32問』 2013年7月21日
問32 有効召命されている者は、この世で、どんな祝福を分け与えられますか
答 有効召命されている者は、この世で、義認、子とされること、聖化、この世でそれらに伴い、あるいはそれらから流れ出るいくつもの祝福を分け与えられます。
この世で、どんな祝福を
来世ではなく、この世でどんな祝福があるのか?
もっとざっくばらんに、どんな良いことがあるのか?、と聞いても良いかもしれません。
キリストはこう言われました。
「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」(マルコ10:29-31)
また、使徒パウロは、こう告白しました。
「わたしは生まれて八日目に割礼を受け、イスラエルの民に属し、ベニヤミン族の出身で、ヘブライ人の中のヘブライ人です。律法に関してはファリサイ派の一員、熱心さの点では教会の迫害者、律法の義については非のうちどころのない者でした。しかし、わたしにとって有利であったこれらのことを、キリストのゆえに損失と見なすようになったのです。そればかりか、わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切を損失とみています。キリストのゆえに、わたしはすべてを失いましたが、それらを塵あくたと見なしています。キリストを得、キリストの内にいる者と認められるためです。わたしには、律法から生じる自分の義ではなく、キリストへの信仰による義、信仰に基づいて神から与えられる義があります。わたしは、キリストとその復活の力とを知り、その苦しみにあずかって、その死の姿にあやかりながら、何とかして死者の中からの復活に達したいのです。」(フィリピ3:3-10)
これらは、聞いてすぐに了解できる御言葉ではありませんが、次のことだけは確かです。キリストは確かに「受ける」と約束なさり、パウロは確かに受けていました。
「わたしの言葉にとどまるならば、・・・あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」(ヨハネ8:31-32)