『ウエストミンスター小教理問答 第３９問』 ２０１３年９月１５日
問３９ 神が人に求めておられる義務は何ですか。
答 神が人に求めておられる義務は、神の啓示された御意志に服従することです。
神に聞き従う幸い、安らぎ
神に聞き従うことこそ、神によって造られた人間に最もふさわしいことです。コヘレトは、何もかもむなしいと、様々な事柄の最終的なむなしさを明らかにした後に次のように結論します。
「すべてに耳を傾けて得た結論。
『神を畏れ、その戒めを守れ。』これこそ人間のすべて。」（コヘレト１２：１３）
私たちは、最初の人アダムとエバの堕落以来、神に従う以外の仕方で幸福になれるかのようにさまよっています。しかし、キリストを知る私たちは、どのような時にも神に従うことこそ、最善の道であり、もっとも幸いな道であると知ります。悩むときも、苦しむときも、必ず神の助けがあることを期待しながら従います。あくまで忍耐して従います。たとえ、自らの罪や弱さや愚かさにつまずきを覚えても、神のゆるしと忍耐と寛容を信じて、神に従います。それこそ、神の栄光をあらわすことであり、神を喜ぶことです。普通の毎日の生活のなかで、そのようにしながら、具体的に神の愛、あわれみ、忍耐、寛容、知恵、力・・・を喜びながら、ほめたたえます。神の御前からさまよっていた私たちが、キリストによって、神に従う道へと引き戻されたのです。
神に聞き従うことは、キリストを信じる者にとって、もはや重荷ではありません。むしろ神に従うことにこそ、ほんとうの安らぎがあります。
「偉大なるかな、主よ。
まことにほむべきかな。汝の力は大きく、その知恵はかりしれない。
・・・あなたは私たちを、ご自身に向けてお造りになりました。
ですから私たちの心は、あなたのうちに憩うまで、安らぎを得ることができないのです。」（アウグスティヌス「告白」１章１節）