『ウエストミンスター小教理問答 第42問・第82問』

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『ウエストミンスター小教理問答 第42問・第82問』

『ウエストミンスター小教理問答 第42問・第82問』 2013年10月6日

問42 十戒の要約は、何ですか。

答  答 十戒の要約は、心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なる私たちの神を愛すること、また自分を愛するように私たちの隣人を愛することです。

問82 神の戒めを完全に守れる人が、だれかいますか。

答 ただの人は、堕落以来、この世では、だれも神の戒めを完全には守れず、日ごとに思いと言葉と行いによって破っています。


神を愛すること・・・私たちの隣人を愛すること・・・

 結局、十戒が求めているのは、愛です。
このことに関して適切な答えをした律法学者に対して、主イエスは「あなたは神の国から遠くない」と言われました。(マルコ12:34)

 十戒は、どのような時にも神を愛するとはどういうことなのかを教えています。隣人についても同様です。どのような時にも隣人を愛するとはどういうことなのかを教えています。確かに自分を苦しめる人を好きになることはできません。
 しかし、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」と主イエスはお命じになりました。(マタイ5:44)

 だれに対しても、敵対する人々に対してさえも、私たちは隣人としての義務を持っています。
十戒は、自分の好き嫌いや都合によらず、「愛する」とはどういうことなのかを教えています。



日ごとに思いと言葉と行いによって破っている

 神の戒めを完全に守る人は、神に対して自分を誇ることができるでしょう。
しかし、聖書は、そのような人は一人もいないと教えています。

「善のみ行って罪を犯さないような人間はこの地上にはいない。」(コヘレト7:20)


 確かに、人に対しては自分の誇りをたくましくすることもできるでしょうが、神に対してはできません。

「わたしたちがイエスから既に聞いていて、あなたがたに伝える知らせとは、神は光であり、神には闇が全くないということです。」(ヨハネ第一1:5)

そのような神に対して、

「自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません。」(ヨハネ第一1:8)

神を正しく知れば知るほど、神に対する人間の誇りは取り除かれます。それが信仰の法則です。(ローマ3:27)


そのようにして人間の誇りを取り除かれながら、神との永遠の交わりに進んでいくのです。
時にはつらく思われることもあるしょうが、希望から希望へと進む道です。