『ウエストミンスター小教理問答 第43問-44問』 2013年10月20日
問43 十戒の序言は、何ですか。
答 十戒の序言は、次の言葉にあります。「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。」
問44 十戒の序言は、私たちに何を教えていますか。
答 十戒の序言が私たちに教えている事は、神が主、また私たちの神でもあがない主(ぬし)でもあられるので、私たちはそのすべての戒めを守る義務がある、ということです。
神を知ることから始まる
「主よ、御名を知る人はあなたに依り頼む。あなたを尋ね求める人は見捨てられることがない。」(詩編9:11)
確かに神の戒めに従うことは、安楽な道ではありません。むしろ、試練であり、悩むこともしばしばでしょう。しかし、神が私たちにとってどのような御方であるかを正しく知るなら、それこそほんとうの安らぎを得て、重荷を軽くされながら進む道を示しています。
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」(マタイ11:28-30)
神が私たちにとってどのような御方であるかを知ることから、神に従う喜びと感謝の生活は始まります。
「神にすべてを負っており、父としての御配慮によって養われ、神が一切の善の源であり、そのため神以外の何をも求めてはならないことを感じ取るまでは、人が進んで神に服従して身を捧げることは決して起こらない・・・。いや、神の内に揺るがぬ幸いがあると確認しない限り、真実にまた全身全霊を傾けて神に身を委ねることは決してない。」(キリスト教綱要・第1編2章1節)
神は主です。また、私たちの神です。
「あなたの天を、あなたの指の業をわたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。そのあなたが御心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう、あなたが顧みてくださるとは。」(詩編8:4-5)
そして、あがない主です。
「だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。」(ローマ8:35)