『ウエストミンスター小教理問答 第47問』 2013年11月17日
問47 第一戒では、何が禁じられていますか。
答 第一戒が禁じている事は、まことの神を否定するか、神また私たちの神として礼拝せず栄光をあらわさないこと、神だけにふさわしい礼拝と栄光を他の何ものにでもささげることです。
心に言う
「神を知らぬ者は心に言う。『神などない』と。人々は腐敗している。忌むべき行いをする。善を行う者はいない。」(詩編14:1)
公然と神を否定する人々だけが、神を否定する人々ではありません。
「神を知りながら、神としてあがめることも感謝することも」しないのは、すべての人々の心の姿です。(ローマ1:21)
第一戒に違反していない人は誰もいません。このことは他の戒めに関しても同様に言えることですが、第一戒の重要さを思うとき、よく確認しておきたいと思います。キリストを十字架に引き渡した人々は、まさか自分たちが第一戒に真っ向から違反しているとは思わなかったでしょう。預言者を迫害した多くの「信仰熱心な人々」も同様です。福音は、
「正しい者はいない、一人もいない」と告げます。(ローマ3:10)
「・・・人間の精神はいわば永久的な偶像製造工場だということである。ノアの洪水の後に世界の再生があったが、久しく経たないうちに人々はほしいままに神々を作りだした。」(綱要1編11章7節)
私たちの心が、神のみをほめたたえて喜ぶようになるのは、キリストにおいてのみです。
「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」(ルカ5:31-32)
「あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の牧者であり、監督者である方のところへ戻って来たのです。」(第一ペトロ2:25)
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。(マタイ1:23)