『ウエストミンスター小教理問答 第57、60問』

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『ウエストミンスター小教理問答 第57、60問』


『ウエストミンスター小教理問答 第57、60問』 2014年3月30日

問57 第四戒は、どれですか。

答 第四戒はこれです。
「安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた」


問60 安息日は、どのように聖別すべきですか。

答 安息日は、次のようにして聖別すべきです。その日は終日きよく休むこと。他の日なら正当な世俗の職や娯楽さえもやめること。すべての時間を公私の神礼拝を守るのに費やすこと。ただし、必要やむをえない業とあわれみの業にとられる時間は別です。




きよく休み、何であれ働く

 きよく休むことと働くことは、表裏一体です。
「六日の間働いて、何であれあなたの仕事をせよ」と命じられています。(出エジプト20:9)罪が世に入って以来、働くことは単純に喜びであるとは言い難いものとなってしまいました。(創世記3:17-19)しかし、きよく休むことが力をもたらします。
 荒れ野のイスラエルにとって、主が与えたもうマナを集めることが六日の間になすべき仕事でした。六日の間働き、一日を神礼拝を中心にしながら休むという一週間を繰り返し続けて、厳しい荒れ野の旅を乗り切りました。

 確かに神礼拝を守るためには、いろいろな努力が求められます。しかし、どんなに人間的に努力するとしても、神礼拝の大切な本質は「きよく休むこと」です。主を真実に礼拝する人々は、そこでしか得られない休みを与えられます。安息日はそのように守られなければなりません。

「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしのくびきを負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」(マタイ11:28-30)

このように約束なさった人の子イエス・キリストが「安息日の主」です。(マタイ12:9)