【今年度の教会目標】 『祈る教会』73 (6月29日 夕祈祷会から)
「律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。
改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くが、
改宗者ができると、自分より倍も悪い地獄の子にしてしまうからだ。」
(マタイ23:15)
福音伝道の目的は、改宗者をつくることではありません。
特定の教えに改宗する人は、人が教えたり模範を示したり環境を整えたりして、
つくることができるかもしれません。
しかし、福音を信じる人をそのように「つくる」ことはできません。
福音を信じる人をつくるのは、神ご自身です。
確かに、人を通して福音は伝えられなければなりません。
「聞いたことのない方を、どうして信じられよう。
また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。」
(ローマ10:14)
しかし、どんなに聞かされて納得したように思っても、
人は新たに生まれなければ、神の国を見ることはできません。
(ヨハネ3:3)
また、福音を信じる人を成長させてくださるのは、神です。
(第一コリント3:6)
そして、神が、最後までその人々をしっかり支えて、
わたしたちの主イエス・キリストの日に、非のうちどころのない者にしてくださいます。
(第一コリント1:8)
人は、もっとも根本的なことについて、まったく関わることができず、無力です。
しかし、ここから福音伝道は始まります。
人を教えて改宗者をつくれるかのような誇りが、どこかに潜んでいてはならないでしょう。
あるいは、自分の行き詰まりを、
神の限界のように考えるとしたなら、何と不信仰なことでしょう。
「良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、
あるものは百倍、あるものは六十倍、
あるものは三十倍の実を結ぶのである。」
(マタイ13:23)