【今年度の教会目標】 『祈る教会』86
「誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。」
(マルコ14:38)
キリストは、主を信じて新たに歩み出す人々に、「安心して行きなさい」と励まします。
(マルコ5:34)
その一方で、ご自身に従い続ける弟子たちに対しては、
油断することなく「目を覚まして祈っていなさい」と命じます。
主に依り頼む人々は、主の恵みによって安心して進み続けます。
しかし、「人の心は何にも増してとらえ難く病んでいる」ことも忘れてはなりません。
(エレミヤ17:9)
ダビデは、サウル王の衣の端を切ったことにさえも心が痛み、
彼の死を断食するほどに嘆き悲しみました。
しかし、そのダビデが王となった後、
自分の忠実な部下であるウリヤを欺き殺すほどに自分を見失いました。
(サムエル記下11章)
また、アサ王は、35年間も主に忠実に仕えました。
しかし、その彼が36年目に至って、高慢な罪を犯しました。
しかも、その罪を叱責するために遣わされた預言者ハナニの言葉を聞かずに、 彼を獄に投じました。
(歴代誌下16章)
人の心が、神に対してどれほどに不確かなものであるか。
最善の人々が、たやすく罪に陥る姿を見て、むなしい自信を遠ざけるようにしたいと思います。
「誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。」