『種は芽を出して成長する』
「神の国は次のようなものである。
人が土に種を蒔いて、
夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、
どうしてそうなるのか、その人は知らない。」
(マルコ4:26~27)
神の国がどのように進展するのか。
そのことに対する答えです。
人々は、神が圧倒的な力をもって、
すべてを最も良いように治めてくださる国を期待していたかもしれません。
しかし、神の国は土にまかれた種が成長するように進展する、
とキリストは教えてくださいました。
種は神の言葉です。
まかれた土は人であり、人の心です。
種をまく人は「夜昼、寝起きしながら」、
種をまくことも含めて、自分の仕事をそのまま続けます。
そのうちに種は芽を出して成長します。
なぜ種が芽を出して成長するのか、種をまく人はうまく答えられません。
「どうしてそうなるのか、その人は知らない。」
種をまき続けることができたなら、その知識がなくてもかまいません。
なぜ同じ種をまいたのに、ここでは芽を出して成長し、
あそこでは成長しないのか、気にすることも無意味ではないでしょう。
何か大切なことに気づくかもしれません。
しかし、実りを得ようとする農夫にとって何よりも大切なのは、種をまき続けることです。
この働きによって、神の国は進展します。
種をまく農夫は、教会です。