『一粒の種のように』
「はっきり言っておく。
一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。
だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」
(新約聖書 ヨハネによる福音書12章24節)
イエス・キリストは、一粒の種のように、世においでになりました。
地に落ちた一粒の種に、誰も目を止めませんでした。
ただ、神から示された人々のみが、
それがどのような種であるかを、知りました。
「その名はインマヌエル」
「神は我々と共におられる」という意味であると知りました。
その種は、一粒のままではありませんでした。
地に落ちて死にました。
そして、多くの実が結ばれました。
様々な地で、様々な時に、多くの実が結ばれました。
地に落ちて死んだ一粒の麦であるイエス・キリストを信じて、
「神は我々と共におられる」と心から告白し続ける人々が生じました。
時が良くても悪くても、そのように告白し続ける人々が生じました。
いつも喜び、どんなことにも感謝し、絶えず祈りながら、そのように告白する人々です。
クリスマスは、そのような一粒の麦が地に落ちたことを記念するときです。
「『見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。』
この名は、『神は我々と共におられる』という意味である。」
(マタイによる福音書1章23節)