『試練に出会うときは』
「わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、
この上ない喜びと思いなさい。」
（ヤコブ１：２）
苦しいこと、つらいこと、恐ろしいこと、みじめなこと、悔しいことなどが、
そのまま「試練」になるわけではありません。
それらに出会う人々が、それに立ち向かう何かを持っているから、
ただつらいことに出会ったのではなく、「試練に出会う」と言えます。
試される中で、その試練に通用しないものの数々が失われていくかもしれません。
しかし、信仰はその価値をますます明らかにします。
「あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、
火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、
イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。」
（第一ペトロ１：７）
試練のとき、「いつ呼び求めても近くにおられる神」を、心を尽くして覚えたいと思います。
（申命記４：７）
呼び求めるなら、惜しみなくとがめだてしないで、答えてくださる神です。
（ヤコブ１：５）
神は近くにおられます。一人では、試練を喜べません。
いろいろな試練に呑み込まれそうになるかもしれません。
しかし、キリストを知り、唯一の神を知るなら、試練の中でも神をほめたたえて喜びます。
いつ呼び求めても近くにおられる神を知る喜びです。