『愛がなければ』
「たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、
愛がなければ、無に等しい。」
(第一コリント13:2)
二つの愛があります。
一つは、人が生まれながらに持っている愛です。
それは、自分に良くしてくれる人々や自分を愛してくれる人々に対する愛です。
もう一つは、神の愛です。
この愛がどのようなものであるかを、イエス・キリストにおいて、わたしたちは知ります。
キリストの弟子たちも、キリストに従いながら、その愛を知りました。
世に対する神の愛です。また、私たちを愛し、私を愛してくださる神の愛です。
「イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいました。
そのことによって、わたしたちは愛を知りました。」
(第一ヨハネ3:16)
このような神の愛を知るとき、人の心は変わり始めます。
神に対して、新たに生き始めると言っても良いと思います。
それは新しい命の始まりとも言えます。
そのような新しい命から、それにふさわしい思いや言葉や行いが生じていきます。
そして、私たちは、神に対して生き始めます。
そこから生じるどんな小さな実りも軽んじられてはなりません。
反対に、信仰の名によって、どんなに大きなことが成し遂げられても、むなしい、と聖書は教えます。
「たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、
愛がなければ、無に等しい。」