『もうけるべきものは何か』
「御主人様、
五タラントン(二タラントン)お預けになりましたが、 御覧ください。
ほかに五タラントン(二タラントン)もうけました。」
(マタイ25:20、22)
主人の財産は「それぞれの力に応じて」預けられました。
(25:15)
その意味で、それぞれの人にもっともふさわしく分与されました。
五タラントンと二タラントンでは、ずいぶん違うように思われます。
しかし、彼らがそれを問題とすることはありませんでした。
早速、彼らは出て行き、その財産を元手にして商売を始めました。
このたとえは、タラントンの中身を語りません。
ただ、量の違いを語るのみです。
たとえはそこで語るのをやめますが、聖書は使徒を通して、そのタラントンの中身を語ります。
「キリストを信じることだけでなく、
キリストのために苦しむことも、
恵みとして与えられている・・・」
(フィリピ1:29)
自分ではどう祈ってよいかわからないほどであったとしても、
神の恵みの中で
「御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働く・・・」
(ローマ8:28)
この世で有利であったものを失っても、
「キリストを得、キリストの内にいる者と認められる」
ことには代えられない。
(フィリピ3:8~9)
そして、走るべき行程を走って、信仰を守り抜くなら、
「今や、義の栄冠を受けるばかりです」。
(第二テモテ4:8)
預けられたタラントンは、キリストを知る喜びの中で受け取るべき財産です。
そのタラントンには、人の歩みに関わるすべてのものが含まれています。
その財産を元手にしてもうけるべきは、さらなる信仰です。
「御主人様、
五タラントン(二タラントン)お預けになりましたが、御覧ください。
ほかに五タラントン(二タラントン)もうけました。」