『今日を生きる』

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『今日を生きる』


『今日を生きる』

「あなたは、
今日、上の天においても下の地においても主こそ神であり、
ほかに神のいないことをわきまえ、心に留め、
今日、わたしが命じる主の掟と戒めを守りなさい。」
(申命記4:39~40)

 掟とか、戒めと言われると、とても窮屈な道が指し示されているように思われるかもしれません。

しかし、神を正しく知る人々は、決してそのようには受け止めませんでした。

それが、今日、神の御前を生きることだからです。


 むしろ、主の掟と戒めの中に、自由があります。

それは、神と共に歩んで、
いろいろなことで行き詰まったり、
倒れたりしながらも、
その人なりに進み続ける自由です。


「主よ、あなたは近くいてくださいます。
あなたの戒めはすべて真実です。」
(詩編119:151)

「苦難と苦悩がわたしにふりかかっていますが、あなたの戒めはわたしの楽しみです。」
(詩編119:143)

また、その戒めと掟の中に、希望を見ます。

「あなたの律法を楽しみとしていなければ、この苦しみにわたしは滅びていたことでしょう。
・・・何事にも終りと果てがあるのをわたしは見ます。
広大なのはあなたの戒めです。」
(詩編119:92~96)


 今日、主が命じる戒めと掟を心から守って、
神と共に歩むことを学んでこそ、私たちは確かに今日という日を生き始めます。

キリストがそのように導いてくださいます。

昨日までの日々が、神の戒めと掟によって訴えられるだけのように思われる人も、
キリストに出会うなら、今日、神と共に生き始めます。

それが自分の蒔いた種を刈り取るように思う今日であっても、
人知では計り知れない勇気と希望をもって、今日を生きます。

十字架のキリストの隣にいた男は、
確かに神の戒めと掟を自分の心に受け入れながら、
その「今日」を生き始めました。
(ルカ23:40~43)

 その道を一人で歩めるほどに強く賢い人は、一人もいません。

ただ神の救いにあずかって、
キリストと共に歩むときだけ、
その道を歩むことができます。

「羊はその声を知っているので、ついて行く。」
(ヨハネ10:4)

神と共に歩む今日を、自分のものとします。

「あなたは、
今日、上の天においても下の地においても主こそ神であり、
ほかに神のいないことをわきまえ、心に留め、
今日、わたしが命じる主の掟と戒めを守りなさい。」