『何者でもないほどに小さい者』

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『何者でもないほどに小さい者』


『何者でもないほどに小さい者』


「わたしなど果たして何者でしょう。」
(歴代誌上29:14)


 神に向き合って自分を知る人の心から出てきた言葉です。

神の恵みによって、自分の今日があると知るからです。


「すべてはあなたからいただいたもの、
わたしたちは御手から受け取って、
差し出したにすぎません。
わたしたちは、わたしたちの先祖が皆そうであったように、
あなたの御前では寄留民にすぎず、移住者にすぎません。
この地上におけるわたしたちの人生は影のようなもので、希望はありません。」
(歴代誌上29:14~15)

何もせずに、そのように知ったのではありません。

むしろ、神に従って何かをすればするほどに、そのように知りました。


「わたしたちの神、主よ、
わたしたちがあなたの聖なる御名のために神殿を築こうとして準備したこの大量のものは、
すべて御手によるもの、すべてはあなたのものです。」
(29:16)


 神に従って歩むほどに自分は小さくなるばかりですが、喜びは大きくなりました。


「わたしたちの神よ、今こそわたしたちはあなたに感謝し、輝かしい御名を賛美します。」
(29:13)

希望も大きくなりました。

「偉大さ、力、光輝、威光、栄光は、主よ、あなたのもの。
まことに天と地にあるすべてのものはあなたのもの。
主よ、国もあなたのもの。
あなたはすべてのものの上に頭として高く立っておられる。
富と栄光は御前にあり、あなたは万物を支配しておられる。
勢いと力は御手の中にあり、
またその御手をもっていかなるものでも大いなる者、
力ある者となさることができる。」
(29:11~12)


 何者でもないほどに小さな者。
神に向き合ってそれを知る人々こそ、
神の御前で多くを持つ人々、
何事かを成し遂げる人々ではないでしょうか。

少なくとも、彼らこそ真に恵みを受けながら祈り続ける人々でしょう。


「わたしなど果たして何者でしょう。」