『知識の鍵』

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『知識の鍵』


『知識の鍵』

「あなたたち律法の専門家は不幸だ。
知識の鍵を取り上げ、
自分が入らないばかりか、
入ろうとする人々をも妨げてきたからだ。」
(ルカ11:52)
 

 「知識の鍵」を正しく用いれば、入っていける恵みの場所があります。

律法の専門家だけではなく、
聖書の言葉に学ぶすべての人々が、
そのための鍵を持っていました。

しかし、
律法の専門家は、
自分がその鍵を正しく用いることがないばかりか、
人々からもそれを取り上げました。


 彼らの仲間の中に、若き日のパウロもいました。

その「知識の鍵」によって、まず開けなければならない扉は自分の心でした。

しかし、
不幸なことに、
そのことがまったくわかりませんでした。

鍵穴もどこにあるかわからないほどに、
人間の誇りでその扉は覆われていたのでしょう。


 自分たちと違って、
「知識の鍵」を正しく用いて語る人々の言葉が、
神から遣わされた人々のものとも思えませんでした。


「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。」
(マタイ3:7) 

「かたくなで、 心と耳に割礼を受けていない人たち、
あなたがたは、いつも聖霊に逆らっています。
あなたがたの先祖が逆らったように・・・」
(使徒7:51)

 「あなたたち律法の専門家は不幸だ。
知識の鍵を取り上げ、
自分が入らないばかりか、
入ろうとする人々をも妨げてきたからだ。」


 しかし、神の恵みによって、
彼も「知識の鍵」を正しく用いるときが来ました。

そのとき、彼も、キリストという天の門を仰ぎつつ天の国を待ち望む者たちの中にいました。


「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。」
(マタイ5:3)


「主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。
それは、主の貧しさによって、
あなたがたが豊かになるためだったのです。」
(第二コリント8:9)