『涙をことごとく』
「神は自ら人と共にいて、その神となり、
彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。」
(黙示録21:3~4)
人には知られなくても、心の中に流れる涙が、誰にでもあるのではないでしょうか。
人に誇れるような涙ではなく、知られたくない涙かもしれません。
たいていの場合、泣きたくても泣けません。
しかし、キリストはそのような心の涙を知っておられます。
こう教えられています。
キリストは「わたしたちの弱さに同情できない方ではなく・・・」。
しかも、その同情は、その弱さをご自分の身を通して知っておられる御方のものです。
こうも教えられています。
「罪を犯されなかったが、
あらゆる点において、
わたしたちと同様に試練に遭われたのです。」
(ヘブライ4:15)
「御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、
試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです。」
(ヘブライ2:18)
キリストを信じて歩むということは、
そのような御方に助けていただき、
人知れず心の中に流す涙をぬぐっていただきながら歩むということでもあります。
しかし、それがすべてではありません。
どんなにぬぐわれても、新しい涙が心に浮かびます。
聖書は、もはや私たちの心に涙が浮かぶことのない日が訪れることを約束します。
その日、
「神は自ら人と共にいて、その神となり、
彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。」
そのときには、もはやそこまでに味わったいろいろな苦しみや悩みを思い出さないでしょう。
主が、日ごとに涙をぬぐって喜びと平安に満たしてくださり、
さらに、ことごとくぬぐわれる日を待ち望む希望に満ちあふれさせてくださいますように。