『聖霊の恵み』
「聖霊が、・・・あなたがたにすべてのことを教え、
わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」
(ヨハネ14:26)
「思い起こす」とは、その人の心の深いところで起きることです。
すでに聞いていたこと、知っていたことを思い起こします。
聖霊の恵みです。
キリストは静かに語られました。
「彼は争わず、叫ばず、その声を聞く者は大通りにはいない。」
(マタイ12:19)
それゆえ、折れそうな心や消えそうな信仰の人々も、恐れずに聞くことができました。
そして、神と共に新たに生き始めました。
「正義を勝利に導くまで、彼は傷ついた葦を折らず、
くすぶる灯心を消さない。」
(マタイ12:20)
同様に、聖霊も静かに思い起こさせてくださいます。
その御言葉を無視する行動の数々を怒るよりも、悲しむほどの穏やかさです。
「神の聖霊を悲しませてはいけません。」と教えられているとおりです。
(エフェソ4:30)
この静かさ、穏やかさは、侮られてはなりません。
主は、人の心のもっとも深いところに語りかけておられます。
弱いようですが、もっとも強く、深く、その人に働きかけておられます。
「穏やかに語る舌は骨をも砕く。」
(箴言25:15)
その人を正真正銘のご自分の民とするためです。
その心に神の言葉が生きて働き、心からキリストと共に生きる人々が生み出されていきます。
ペンテコステの日には、3千人ほどの人々が大いに心を打たれて、
キリストを信じました。
しかし、そこから始まって、
聖霊が日ごとに静かに思い起こさせてくださるキリストの言葉に聞き続けないならば、
「初めのころの愛」は失われ、
曖昧な信仰の自己満足が取って代わったことでしょう。
(黙示録2:4~5、3:17)
そこには、「神の国」、すなわち「聖霊によって与えられる義と平和と喜び」はありません。
(ローマ14:17)
聖霊の恵みに謙虚に信頼することを、日ごとに学んで参りましょう。
「聖霊が、・・・あなたがたにすべてのことを教え、
わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」