『あなたがたと共にいる』
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
(マタイ28:20)
「あなたがたと共に」であって、「あなたと共に」にはとどまりません。
確かに、一人一人が主と共に生きる日々は、この上なく重要です。
確かに自分の苦しみや悩みが自分のものであるように、
主を信じる喜びや平安も、自分のものです。
「魂の苦しみを知るのは自分の心。その喜びにも他人はあずからない。」
(箴言14:10)
他の人々がどんなにキリストの救いや助けを喜んでいても、
自分とは何の関わりもないかもしれません。
「自分たちのうちで誰が一番偉いか」と競い合っていた弟子たちにとって、
彼らの信仰の中身がそこで止まったままだったなら、
主と共に生きる日々の有様さえ、ねたみや争いの種になり続けたでしょう。
しかし、キリストに導かれる教会は、
キリストが「あなたがたと共に」おられるということを知らされ続けます。
聖霊の恵みに信頼して、聖書の御言葉に学び続け、
キリストが自分と共にいてくださると知れば知るほどに、自分だけではないと知らされます。
「あの人と共に、この人と共に」です。
「自分と共に」いてくださる主を、日々、求めて参りましょう。
そして、そこにとどまらず、
「わたしたちと共に」おられる主を知る者とさせていただきましょう。
そこにおいてこそ、正しく主を知ることができます。
そこにこそ、確かな信仰の励ましがあり、喜びがあり、希望があります。
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」