『内なる人を強めて』
「どうか、御父が、その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもって
あなたがたの内なる人を強めて(くださるように)。」
(エフェソ3:16)
いろいろなことに直面すると、私たちは自分の弱さを覚えます。
そして、自分に「もっと能力があったならばなあ」とか
「もっと意志が強ければ・・・」とか、「もっと財力があれば・・・」とか、
いろいろな弱さ、足りなさを覚えます。
また、それが足りないと言って、身近な人々の間で、がっかりされたり、
頼りにならないといって無視されたりすることもあるかもしれません。
しかし、ここで祈り求めているのは、そのような自分の強さではありません。
祈り求めているのは、ますますキリストに依り頼む強さです。
どのようなときも、どんなことがあっても、
とにかくキリストのもとへと近づいて、すがり続ける強さです。
正直いって、どんな人にも限界があります。
どんなに期待をかけられ、信頼されても、それに応えられないことがあります。
その度に失望し合っていたら、人と人の信頼など続くはずもありません。
ここで祈り求められているのは、それぞれの人を超えた強さです。
自分の弱さや限界を知るときにこそ、改めて心を向けて、求めるような強さです。
人の心の一番深いところで、神が守り支えてくださるように求めています。
いろいろな試練の中で、互いの弱さや足りなさが明らかになればなるほどに、
そこで行き詰まらずに、祈ることができます。
「どうか、御父が、その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもって
あなたがたの内なる人を強めて(くださるように)。」